2006年09月05日

■Notes/Dominoを学ばない訳

教育のテーマでもう一つ書いてみようと思う。

新しい技術を身につけようとした時にNotes/Dominoを選択することはまずないのだろう。
やはりNotes/Dominoに関する将来性を不安に思うエンジニアがそれを選択しないからだと思う。
これは如何ともしがたい理由だ。
なかなか相手を説得するのも難しい。
そして、もう一つの理由は壁が高い(覚えることが多い)、または異質なソフトウェアだと感じるからだろう。

私自身もノーツばりばりのエンジニアでいたころ、よく、「どうせノーツしかわからないんでしょ」とよく言われた。
それはある意味、侮蔑の意味を含んでいたのだと思う。

Dominoサーバは当然OSの上で稼働するし、標準的なInternetプロトコルをサポートしているし、データベースとの直接的なやりとりもできる。それを自由に使いこなすためには当然、その機能のベースを理解していなければならない。
そして開発に目を向けても、@関数、LotusScript、HTML、Java、JavaScriptとさまざまな言語で機能を作り込むことができる。
@関数の特殊性をのぞけばLotusScriptなんてVBそっくりだし、もともとの開発者はそれほど抵抗なく入っていけるだろう。
捉え方によってはNotes/Dominoのスキルがあるということはある意味幅広い知識をもっていることなのではないか?

確かに幅広い知識が必要ではあるが、Notes/Dominoのそれぞれの機能を部分として考え、業界標準に準拠した機能(インターネット、JAVAなど)をそぎ落として考えると、学ばなければならないNotes/Domino独自の部分というのは非常に少ないのではないかと私は感じている。

そしてそのノーツ独自の部分がWindowsとも似ていない、WWWシステムとも似ていない部分があり、理解を妨げているのかもしれない。
そして、知らないがゆえに相手が大きく見えてしまう現象なのではないかとも捉えることができる。

かつて私が教えた受講生たちもそういう潜入感をもってしまい、大変なんだと思い込んでいる人々もいた。「とても難しい」と思っても、実際に勉強する対象を分析して詳細を知るとたいしたことないケースがある。
知らないということは難しさの度合いも判定できないからだ。


このように角度を変えてみれば、この難解なソフトウェアも少しは簡単に思えてこないかな?
見えてきた人はぜひNotes/Dominoにも挑戦してみてください。

私はノーツがよちよち歩きのころから接してきたので、たぶん、分かりにくさの度合いに鈍感なのかもしれない。
つきあいが長くなれば多少、言葉少なくても理解できる人間関係のように。

もし、みなさんがNotes/Dominoのこんなところが分かりにくいと思っているのであれば、ぜひ、ご意見を聞かせてください。
近すぎるものって見えにくいので。
posted by せりあ at 19:11| Comment(7) | TrackBack(0) | MISC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>Notes/Dominoのこんなところが分かりにくいと思っているのであれば、ぜひ、ご意見を聞かせてください。

開発ToolとしてのDominoDesignerにかなり問題があると思います。
RAD・EUDのToolとして元々「必要最小限のコーディングでアプリケーションを完成させる思想」のR3ベースのDominoDesignerに、R4,R5,R6とどんどんコーディング至上主義的な言語の設計要素を追加していったのでDominoDesignerっていう環境は「Notes本来の思想」と「コーディング至上主義」の両方を含んだ矛盾のあるToolなんですよ。

ここら辺をUI面の切り替えなどでうまく処理してくれればいいんですけどね。

(1).@関数モード
(2).Lotus/Scriptモード
(3).Web開発モード
(4).Javaモード

とかいうモード切替のツールバーのアイコンがあって、押したらそれに応じた設計要素だせばわかりやすいのにと思います。
そしたら新人入っても「最初は@関数モードだけにして使ってね。」と指導すれば。「わかりにくい」と逃げ出されたりしないような気がします。

あとはDominoDesigner on Eclipseがもし実現すれば(1)〜(4)に応じたプラグインをインストールとか出来たら理想ですよね。
HannoverではDominoDesignerは既存路線みたいですが・・・・・・・・・・・・・・・。

どちらにしろDominoDesignerをテコ入れして矛盾した部分をうまく切り分けて判りやすい開発Toolにしてくれないと本当に人材的が減って行って滅びかねない気がします。
Posted by NDOMINO-S at 2006年09月06日 12:53
フロントエンドとバックエンドの違いや関係性、データとフォームが分離されているという部分など、
なかなか理解してもらえない気がします。
「文書」のままでデータが保存されていると考えている人が多い気がします。
Posted by パーシバル at 2006年09月06日 14:31
■NDOMINO-Sさん

なるほど。
私はほとんどNotes/Dominoでしか開発をやったことがないので、
他の開発ツールがどうか、というのにあまり敏感じゃなかったと思います。
自分の中からこんな発想は出てきませんでした(笑)。
深く頷いてしまいました。

開発環境が使いづらいということがやる気を失わせるひとつの理由になっているんでしょうね。
せっかくHannoverになるのだから、もう少しこれも見直してもよかったのかもしれません。

■パーシバルさん

なるほど、そうなんですか。
データとフォームの関係は他の仕組みと比べて、特殊だとは私はあまり感じませんでした。
使ってらっしゃる方は普通の紙に書いた書類がフォルダに挟まれて閉じられてるといったようなイメージを持っているのかもしれませんね。
Posted by せりあ at 2006年09月07日 01:10
>せっかくHannoverになるのだから、もう少しこれも見直してもよかったのかもしれません。

「Domino Designer on Eclipse」はプロトタイプ着手までやっているようです。(私が望んだ形に近くなるかどうかはわかりませんけど・・・・・。)

Ed Brill-Maureen Leland: Domino Designer in Eclipse
http://www.edbrill.com/ebrill/edbrill.nsf/dx/maureen-leland-domino-designer-in-eclipse

Domino Designer on Eclipse |IBM Lotus Notes-Domino (R) をこよなく愛して。。。。
http://ameblo.jp/iwama/entry-10012587882.html

Hannover(Notes8クライアント)は意外に早く完成したと思いますがDomino Designerはあれだけ複雑肥大化していますからね。8の段階では時間的に無理ですよ。Domino9、Domino10あたりまで待つしかないかなと思います。

eclipseのHTML/Javaのコーディング環境とDominoDesignerのEUD/RAD環境がうまく融合すれば、きっとNotes/Domino自体が息を吹き返すに十分なパワーありますよ。
IBM/Lotusには早く「Domino Designer on Eclipse」を正式に作るって言って欲しいですよね。
Posted by NDOMINO-S at 2006年09月07日 08:55
■NDOMINO-Sさん

もっている駒を最大限に使ってほしいという気持ちは私もあります。
「Domino Designer on Eclipse」はとってもワクワクする組合せですものね。

Posted by せりあ at 2006年09月09日 10:57
やっぱり他のDBと比べてフォームとビューの概念が判りにくいのかも?

Notesフォーム≒テーブル
Notesフォームはデータのエントリーと表示場所。

Notesビュー≒クエリー
RDBではないのでNotesビューでNotesフォームどうしのJoin等は不可。

たしかに段階を踏んでないと、それぞれの設計の長所を生かす事が出来ないツールだと思いますね。
Posted by てつ at 2006年09月15日 14:40
■てつさん

そうですね。
確かにビューのイメージはほかのシステムを知っている人には納得がいかないところがあるみたいでした。
私はノーツから入ったので違和感がなくて、
アクセスとか、Oracleを見て、おぉ、これは便利と思った変な人です(笑)。

ソフトウェアの設計思想の理解を求められる製品なのかも知れませんね、ノーツって。
Posted by せりあ at 2006年09月16日 23:15
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